Miss K の独り言 カリフォルニアから

カリフォルニアの海辺の街で未就学児の子供のための特殊教育員として働いています。アメリカの養育の事情や、毎日の些細な生活の気づきをブログでシェアしてみようかなと思っています。

言語発達をサポートをする時のヒントその2真似(イミテーション)

昨日の続きの、言語発達をサポートするにはどうする?というトピックで、スピーチセラピストのメアリーとミーティングした時に彼女から聞いて興味深かったのは、スピーチセラピーでも子供に真似するイミテーションというスキルを教えるということでした。ABAセラピーでも真似するというスキルを初めの段階で教えます。このイミテーションスキルは子供が学習する上でとても大切なスキルです。

私たちみんなそうですが、特に小さい子供たちは、親や身の回りにいる人を見てその人たちの真似をして、新しい行動、スキルや言葉を自然に学んでいきます。ところが、自閉症や、発達障害のある小さな子供たちは、その大事なイミテーションスキルが欠けている事が多いため、新しいスキルを学ぶ事が難しい要因の一つになります。スピーチセラピストの視点からの真似(イミテーション)のスキルというのは言葉(発音、新しいボキャブラリー、文法、文章の構成)を教える時にこのスキルがないとうまくいかないということでした。それはごもっともと、深く同感しました。 

このスピーチセラピーで子供に言葉を真似してリピートさせる事ができる子供は7段階のイミテーションのステップができている子供だとメアリーは言います。第一段階は、ABAセラピーでおなじみの、おもちゃなどを使った行動のコピーから。 そのステップ全てクリアしてやっと、言葉を模倣するという事ができるようになるのです。 まあ言葉の発音のことは口内の舌や筋肉の動きとも関係してくるので一概にイミテーションができるからすぐに発音がはっきりしてくるとは一概には言えませんけれども。

模倣するということは、大人になると個性にかけるということで、あまり良いこととして囚われないですが、このスキルって子供の発達にはとても大切ですね。

明日で仕事は冬休み、コロナであまり街には出ることはありませんが、うちのご近所もクリスマスのデコレーションで華やかになり、家族そして友人からのホリデーカードも続々と届いてもうすっかりクリスマス気分です。

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日本からのクリスマスの曲と光を放つクリスマスカードに夢中な息子くん。日本のカードはとても凝っていて素晴らしいですね。